2015.12.17
「六麓荘」竣工
芦屋の高台の斜面地にたつ住宅である。数百年前からそこに存在していたかのような石積みの壁を道路と平行に据えた。その軸に対し平行・直行方向にフォルムの異なる構造物を派生させて空間を構成している。伝統的手法と現代的手法を組み合わせることで、新鮮さを感じさせながら歴史あるまちに馴染ませている。生活空間のレベルはやさしく囲まれ安心して使えるコートヤードをもつ。地下レベルには敷地に眠っていた転石と樹々を配置した崖地のガーデンが広がる。中心に位置するリビングは、コートヤードからは風をガーデンからは光を受け、多様な景色のある豊かな空間となっている。