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2018.07.18
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「J.GRAN THE HONOR 204」
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建物は世界遺産にも認定されている下鴨神社と糺の森の風情を間近に感じる立地上にあり、リビングの大開口からは糺の森を連想させる美しい借景が拝める。
用途としては、府外に住んでいる3世帯が集まる別荘であるため、
収納型ベッドを採用するなど、室の構成に苦心した。
改修範囲としてはユニットバスを除く全てが対象だったため、
歴史のある土地柄に調和する空間を目指し全ての仕上げを吟味した。
暖色系統の左官仕上げの中に大理石やタイルなどのアクセントを点在させて
空間の中に強弱を与えつつ、アルミブラックの巾木,廻縁が室の輪郭を強調し、
落ち着きと程よい緊張感を与える。そこに、ゼブラウッドの突き板や山鳩色の鏡面塗装で仕上げた家具や建具が「京」のイメージを演出する。
既存空間からの稜線を整理し、細部までディティールにこだわりつつ
精神性の中に和の風情を付加する。そうして全体として風情と調和した気品のある空間を創出した。
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